無地染めのきもの。紋をつけて、慶弔両用の準礼装に

昔から人生の節目となる大切な時期にまとわれてきたものが、無地染めの着物(色無地)です。

花嫁の白無垢、還暦の紅衣装、喪服の黒無地などです。

現代では卒業式や入学式に出席する際の装いや、茶会などでも非常に多く重宝されている着物です。

単色染めの着物ですが、生地の種類、地紋によって同じ色でも様々な色彩が楽しめるのが特徴であり、昔から「無地で始まり無地で終わる」等の言葉も伝えられるくらい奥深いきものとされています。

付ける紋の種類・数や帯の選定によってフォーマル用・カジュアル用にもなり、使用するシーンや格式が変わりますので、非常にオールマイティー性の強い着物です。