【ら・たんす沖縄地区】函館研修レポート

2025年1月15日~17日 

着物のお仕立てやお手入れを一貫加工で行う、ウイングスインターナショナルの函館工場へ。
お客様から“丸洗いやシミ抜き”でお預かりした大切なお着物が、どんな場所でどのようにキレイになっていくのか…
実際に見て聞いて体験してきました!

●丸洗い(ドライクリーニング)

着物をドラム式の洗濯機でドライクリーニングを行います。
水ではなく溶剤(フッ素系)を使用!
着物や長襦袢、帯の表面に付着した油性の汚れや皮脂汚れを落とすことが出来ます。

刺繍・金箔が付いている着物は
日本に2~3台しかない専用機械で洗います!

●汗抜き

目には見えなくても、汗は染み込んでいます(-_-;)

丸洗いでは油性成分しか落とすことができないので、汗抜きをした後に丸洗いをすることでサッパリと洗いげることができ、時間経過による変色も防ぐことができます!

●衿汚れ

着用時に着用時に付きやすいファンデーションの汚れや油分の汚れを、揮発性の薬品とささらブラシを使用し、手作業で汚れを落としていきます。

①薬品で衿の汚れを溶かして除去

②かた衿ずつ薬品を付けたブラシで汚れている所を擦る


③擦った所がきわにならないようタオルに薬品を付けぼかし、裏側も同様にタオルでぼかし


④最後にドライヤーのクールである程度乾かしたらホットにし、完全に乾かすと完成です。

私達もやってみました!

職人さんを見てると簡単そうでしたが、ブラシの力加減や溶剤の量が難しく、きわになってしまい、、、、きわ取りを行ってもらいました。
とても難しかったです。。。。。
スピーディーに丁寧な作業を行う職人さんは凄い!さすがです!
どうしても汚れてしまう衿元ですが、こまめなメンテナスで良い状態をキープできるそうです!! 

●おすすめ保管方法 

ヤケやカビの原因は酸素。
振袖や留袖など、長く着る予定のない着物・帯・長襦袢はセットにして「シルクパック」での保管が一番おススメと、工場の方は仰っていました!

クリーニングをしすぎると、着物って傷む?

「同じ着物を1日に10回洗う作業」×1年間365日という試験の結果、生地は全く傷まず、逆に風合いが良くなったそうです!

生地の痛みは気にせず、クリーニングに出すのが良いそうです!

●結論

皆様からお預かりしたお着物…

職人さんたちが手作業でチェック、仕分け、プレス、汗抜き、衿拭きを行っていました!
運送でシワにならないよう丁寧にたとう紙に包み梱包。
本当に最後まで手を抜かずに、心を込めて作業しキレイにしてくれていました!

おまけ

氷点下の世界…体感温度-15℃!
めちゃくちゃ…寒かったですー( ;∀;)
人生で初めて「雪」を見たスタッフは、寒さに震えながらも感動していましたよ!

●最強保管グッズ「漢方敷」の豆知識

ら・たんすスタッフ一押しの保管グッズ…「漢方敷」!

効果は半永久的ですが、メーカーさんは2~3年ごとに交換をおすすめしています。

しかも…なんとびくり!

取り替えや不要になった場合、畑やガーデニングで肥料としてお使いいただけます。鉱石の効果で、土を元気にしてくれるそうです!

SALEでお安くなる時には、ご購入しておいて損はないと思います!

●きものお手入れ無料相談会のご案内

私達ら・たんすでは年に2回「きものお手入れ無料相談会」、通称「きものクリニック」を開催しております。
きものお手入れ専門の職人さんが来店し、直接その場で見積りしてくれる機会です。

開催が近づきましたら、改めてお知らせいたしますので是非ご利用くださいませ。

お手入れや保管方法なども含めて、着物の事なら何でもご相談いただける存在になれますよう、スタッフ一同日々精進して参ります!